「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。
書くことや言葉との関わり、転職あれこれを書いていますが、「こんなヘンなところがあるんだ!」というのも面白がっていただければ幸いです。
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インターネットビジネスを教えてくれるFコミュニティのセミナーから、スピンアウトしたような形で、大阪のマーケティング会社の社長、Sさんによる本格的なWebライティングの研修が始まりました。
初回は、2日にわたって行われました。
始まりは11時。割とゆっくりした時間です。
ところが―――
研修の終了時刻は22時30分。
しかも、これは電車がなくなってしまう人がいるから、いったんここで終了ということで、「残れる人はまだやるから、可能な時間までいていいですよ」とのこと。
私は横浜から出てきてホテルを比較的近くに取っていたので、最後まで残っていました。
結果、24時すぎまで研修が続いたのです。
もちろん、ただ時間が長いだけではなく、内容も専門的かつ濃いものでした。
基本は「マーケティング会社の研修」で、社員の教育がメインですから当然です。
当時は日本語としてはわかり、ノートもせっせと取っていましたが、それを実践できるかどうかはまた別問題でした。
自動車教習所で学科だけ受けて、「じゃあ、運転してみて下さい」と言われてもできないのと同じようなものでしょうか。
2年以上たった今でも、その時教えてもらったことが十分役立つどころか、やっとそれを使えるようになってきたのではないか……というくらいです。
ともかく「うわぁ、すごいところに来てしまった」というのが本音でした。
昼休み中も、みなぐったりして、口数が少なかったように思います。
2日目は10時30分開始で、やはり夜遅くまで。
私は新幹線の時間があったので、この日は早めに上がりました。
1回だけかと思った研修は、なんとその後4回ほど続きました。
ホテルをとっても滞在時間が少ないので、近くのスパに泊まり、1日だけの開催の場合は、夜行バスで行って夜行バスで帰ってくる、まるで弾丸ツアーのようなこともしました。
課題で書いたブログの文章を講師が読み上げ、「何を書いているかわからない」と途中で読むのを放棄されることもありましたし、社員のお説教を一緒に聞くこともあり、決して楽しいだけの研修ではありませんでした。
それでも最後まで通ったのは、ライティングの可能性を知ってしまったから、だと思います。
まさにペン1本で(今はパソコンですが)、大きく稼いでいくことができるライティングというものに、大きな魅力を感じていました。
この頃は、起業で失敗したこともあり、ともかく食べていく手段を探していたのですね。
年齢も気になるところで、今後10年、20年と続けていけるものがよかったし、やればやるほど技術が上がる職人技術のようなものが欲しい、そして、もちろん収入も十分得られるもの。
ライティングは、その条件にバッチリ合っていたのでした。
(つづく)
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