「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。
書くことや言葉との関わり、転職あれこれを書いていますが、「こんなヘンなところがあるんだ!」というのも面白がっていただければ幸いです。
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4月に大きな花束をもらって会社を退職してからわずか5ヶ月、あっという間に私の独立開業は幕を閉じました。
しかし、感傷に浸っている場合ではありません。
まずはお店として使っていた部屋を引き払って、すぐにできる仕事を探さなければなりません。
履歴書を書く間も惜しかったので(なにせ、転職回数が多くて書くのが大変……)、ともかくすぐに働けるものを探しました。
ありがたいことに、履歴書は持参しなくても登録でき(履歴の情報は必要だったけど)、給料の日払い・週払い・月払いを選べる仕事がありました。
主にアパレルメーカーの倉庫で、商品の整理や出荷用の商品をピックアップする軽作業の仕事でした。
朝が弱い私でしたが、このアルバイトをしていた頃は、5時に起きて7時過ぎのバスに乗っていました。
お店を出した時にお金を借りていたので、その返済もしなければならず、この仕事のお給料だけでは足りません。
「私が最も手っ取り早く稼げるのは何だろう?」と考えたら、やはり今までやってきたことです。
派遣会社に登録をして、経理などの事務系の仕事を探すことにしました。
本当は経理の仕事がしたかったのですが、ちょうどよい仕事が見つからず、マイナンバーの登録作業を含めた総務部の仕事をすることになりました。
メーカーの会社で朝が比較的早く、人生初の制服のある会社での勤務でした。
こうして、平日は派遣社員で事務仕事をし、土日祝日は軽作業のアルバイトをするという状況がしばらく続きました。
(つづく)
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