「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。
書くことや言葉との関わり、転職あれこれを書いていますが、「こんなヘンなところがあるんだ!」というのも面白がっていただければ幸いです。
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4月終わりにやっと会社を退職して、エステサロンのお店に専念できることになりました。
お店の説明の時に聞いていた「簡単にお店を出せる」というのは間違いではなく、まず、エステといえども、資格が必要なものではありませんでした。
お店の設備は、ハーブを炊く椅子のような機械を設置して、施術前後でお客様と話すためのテーブルや椅子、マッサージをするためのマットなどがあれば十分でした。
立地も、路面店ではなく、マンションなどの一室で隠れ家的にお店を作り、自分ひとりで運営するので、スタッフを雇う必要もありません。
2月から4月の間は、会社の有給を消化しつつ、お店の本格稼働に向けて準備をしていました。
必要な備品を揃えたり、お店の近所にチラシを撒いたり。
私にお店を勧めた若い女の子、Aちゃんは、この仕事では先輩にあたり、一緒にポスティング(チラシを撒くこと)を手伝ってくれましたし、マッサージの仕方なども教えてくれました。
月に1回は本部で勉強会があるので、私と同時期に出店した人たちと一緒に参加し、初めてのことに戸惑いながらも、お店を軌道に乗せられるように頑張っていました。
お客様が必要なのは、どのお店も業界も一緒です。
インターネットでサロン系のお店情報を掲載する媒体に広告を出し、毎日周辺地域にポスティングをしていました。
私がお店を出したのは坂が多い地域で、毎日2~3時間ほど歩いてチラシを撒いていると、かなりいい運動になりました(自転車に乗るのが苦手だったので、ひたすら歩いていました)。
私自身もエステの機械を使っており、歩くこととの相乗効果でかなり体重が落ち、引き締まりました。
ちょうど水素がブームになった時で、夏には水素を発生する機械が発売されました。
ハーブを炊いた椅子で体を温めて汗をかき、水素の入ったお風呂や足湯につかり、毎日3時間は平地、坂道を歩き回る。
そんなことをしていたら、45キロまで体重が落ちました。
細くなって嬉しい。
嬉しいけど、ちょっと体力ないかな……。
細くなるより、お客さんが欲しいな。
……なんて思っていました。
(つづく)
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