ライフヒストリー

社会人28-ターニングポイント、何回目?

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「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。

書くことや言葉との関わり、転職あれこれを書いていますが、「こんなヘンなところがあるんだ!」というのも面白がっていただければ幸いです。

  *   *   *

 転職が多かった私が、10年近くもひとつの会社に勤めることは快挙でした。

 しかし、40歳半ばとなり、「自分は何をしたいんだろう?」という問いが、どこからかムクムクと沸き上がってきました。
 仕事だらけの毎日で、一生懸命やっているわりにあまりよく思われていないし……。

 そんなことから、「私のライフワークって何!?」と、探し求める日々を過ごしていました。

 

 そうして10ヶ月近くたった時、ポストに入っていたチラシがきっかけで、大きな変化が起こることになります。

 そのチラシはエステサロンのもので、よもぎ蒸しに似ている、ハーブの温浴エステでした。

 隣駅の近くにサロンがあるそうで、疲れていた私は「たまには行ってみるか」と思い、予約をして出かけました。マンションの1室にある隠れ家的なサロンで、若い女の子がひとりで対応していました。

 3回ほど通うと、

「こういうお店をお姉さんも持つことができるんですよ」

「興味があれば、詳しくお話しますよ」

と言われました。

(イメージ)

 色々考えていた時期だったので、「話を聞くだけ聞いてみようかな」と思ってからは、展開が早かった!

 彼女の上司(?)にあたるような人から詳しい説明を聞いて、「悪くない」と思い、トントン拍子で出店することが決まりました。(今思えば、ものすごく浅はかだったのですが……)

 それが11月くらいで、会社にもすぐに退職することを伝えました。

 当時、私のように事務職をしていた社員が他に2名いたのですが、私が彼女たちに退職することを伝えたら、

「実は、私もさぁ……」

「え?」

 さらに、もう1人にも自分の退職を伝えると、

「……私もね、来週には部長に言おうと思ってたの」

「ええっ!?」

 私がいた管理部は、10名でもなく、100名でもなく、部長以下、3名の部署でした。なんと、この部署の3名全員が、同時に「辞めます」と言っていたのですね。

 ちょうど会社も転換期で経営者が変わり、どたばたになっていました。

 部長が内心どう考えていたのかはわかりませんが、ともかくも新しい人を2名雇うことになりました。

 大急ぎで募集して年明けから新しい人たちに来てもらうことになり、入れ違いに、もともといた社員の私以外の2人は、1月末には退職していきました。

 私はといえば、経理の引継ぎがややこしかったので、有給消化をしてお店の準備をしながらも、引継ぎに時間をかけて、正式に退職したのは4月の終わりでした。

 経理の仕訳入力だけなら部長も教えることができるので、私がいなくても大丈夫だったと思いますが、経費精算と請求書発行の手順が大変で、主にこの部分での引継ぎに時間がかかりました。

 1月から新しく入ったKさんは、必死でやり方を覚えてくれていました。

 4ヵ月近くも一緒に仕事をしていると、「一緒に仕事ができたらよかったのにね~」なんて、情が湧いてきてしまいましたが、しかたありません。

 やっと会社を退職して、「お店の方に専念できる!」という状況になりました。

(つづく)

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