「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。
書くことや言葉との関わり、転職あれこれを書いていますが、「こんなヘンなところがあるんだ!」というのも面白がっていただければ幸いです。
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コーチングとの出会いは、私にとってけっこうインパクトがありました。
それまで、転職を繰り返してきたし、本はたくさん読んでいたものの、あくまで「会社で働く人」のカテゴリの中のことでした。
しかも、私自身は事務職しか経験がなく、営業職のように社外へ出てお客様を獲得することとは無縁の仕事ばかりでした。
ところが、コーチ21のカリキュラムには、コーチングスキルを学ぶことと同時に「自分自身でクライアントを獲得する」ということが入っていました。
その一環として異業種交流会に行くようになり、ビジネス書でも、セールス、営業、マーケティングといった分野の本を読むようになったのです。
ちょうどビジネス書業界では、神田昌典さんという、今ではカリスマ・マーケッターで、優秀な経営者でもある人が、ショッキング・ピンクのカバーのビジネス書を出して話題を作っていた頃でした。
本を手に取ってみると、読みやすくて面白くて、あっという間にはまりました。
神田さん以外の著者の本でも、どれも何かしら学ぶことがあり、刺激を受けていました。
交流会で会った人たちと、そういう本やセミナーの情報交換をし、気が合う人たちで何度か会うこともありました。
私はけっこう感化されやすく、うかつに失恋ものの恋愛小説などを読んでしまうと、気分が落ち込んでしまいます。
ところが、ビジネス書というものは、基本的には何かの問題を解決して改善し、明るい未来に導くようなものがほとんどです。
特に、経営とかマーケティング、会社をどう立て直してきたかのような経営者の話というのは、読んでいてわくわくしたり、「なるほど~!」と思ったり、読後感がいいわけです。
なので、よけいに恋愛小説とは縁遠くなり、ビジネス書や自己啓発書にどっぷりはまっていくようになりました。
この頃、先ほどの神田昌典さんをはじめ、小阪裕司さん(ワクワク系マーケティング)、岡本吏郎さん(税理士)、本田健さん(作家)、和田裕美さん(トップ営業)、石井裕之さん(セラピスト)の著書など、面白そうだと思うものは次々読んでいき、セミナーがあれば参加していました。
『金持ち父さん貧乏父さん』がベストセラーになったのもこの頃だったと思います。
「収入源を3つ作るといい」というような話を、何冊かの本とセミナーで聞いて、すっかりその気になったのでした。
で、コーチングはどうなったかというと……
(つづく)
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