書き方コンサルタントのふじいみほです。
「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。
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日本でのペルシャ語の授業では、イラン人の先生と言うと、迫力があって怖い印象でしたが、現地の大学でお世話になった先生方は、親しみやすい先生ばかりでした。
ペルシャ語で、「素晴らしい!」という意味の言葉は、「オッファリン!」とか「バリキャッラー!」と言います。
私たちが授業で回答すると、「オッファリン!」と言ってくれました。
言葉の音のユニークさもあって、楽しい気分にさせてくれました。
「オッファリン!」も「バリキャッラー!」も呪文みたいな言葉で面白いですよね。
ほかにも、「わぁ!」と喜びが混じって歓声をあげる時の表現に、「バッバッ!」というのがあります。
本当は文字にすると「bah bah」なのですが、hにあたる文字は息を吐くだけで発音しないので、「バッバッ」と「バフバフ」の間みたいな発音になるでしょうか。
ペルシャ語で「ありがとうございます」は、「モテシャケラム」、これが口語になると、「モチャケラム」になります。
ちょっと覚えにくいですよね。(^_^;)
もう少し軽めの「ありがとう」の場合だと、イラン人は「メルシー!」と言います。
日本語に英語の外来語がたくさん入っているように、ペルシャ語にはフランス語からの外来語があります。
メルシーのほかにも、アナナス(パイナップル)、アサンソール(エスカレーター)など。
日本人にとってありがたいのは、メルシーはそのままメルシーと発音してよいこと。
フランス語だと「ル」の部分は日本語のルではなく、喉から空気を出すような音を使うのだそうですね(だいぶ後になって知りました)。
ペルシャ語にもそういう発音があるのですが、Rにあたる文字の発音はそれではないので、そのまま「メルシー」と言っています。
本当にこれは便利でありがたい。
タクシーに乗ったら「メルシー」
お店でモノを買ったら「メルシー」
何でも使えます。
ただ、大学教授など目上の方に対する時など、ていねいにお礼を言う時は、メルシーではなくて、さきほどの「モチャケラム」とか「タシャッコル・ミコナム」(感謝します)、「ダステ・ショマー・ダルド・ナコネ」(あなたの手を傷めないでください)といった言い回しを使います。
イランは「挨拶の国だな」と思うほど、挨拶は必ず言うし、お礼も言います。
ペルシャ語をそんなに知らなくても、挨拶ができるだけで「ペルシャ語を知っているのか!」と喜んでくれますし、対応もスムーズです。
ちなみにペルシャ語で「こんにちは」は、「サラーム・アレイコム」です。
軽い挨拶なら「サラーム」だけでも大丈夫。
日本では、自動販売機・券売機といった機械やシステムが充実していますし、コンビニでも自由に商品を取ってレジに持っていけば、一言も話さなくても買い物ができてしまいます。
これはこれで便利ですが、私が日本に来た留学生だったら、日本語を覚えにくいだろうなぁと思いました。
(つづく)
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