ライフヒストリー

社会人24-猫の性格

このエントリーをはてなブックマークに追加

「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。

書くことや言葉との関わり、転職あれこれを書いていますが、「こんなヘンなところがあるんだ!」というのも面白がっていただければ幸いです。

  *   *   *

 愛猫ボランティアの方から引き取った2匹の雑種の猫。

 母は「きょうだいの猫」と聞いていたのですが、猫を運んできた人によると、きょうだいではないとのこと。

 そのせいなのか、とても「仲がいい」とは思えないような2匹の距離感。
 追いかけっこをするのは、遊んでいるというよりは、メスのパフィがオスのグロウに意地悪して、追っ払っている感じ……。

 そんな状況とはいえ、グロウは窓のない部屋で飼われていたのだそうで、「そんな子を追い返せないでしょう?」という母の意見には同感でした。

 もう1匹のパフィは、うちに来るまでどうだったのか覚えていませんが、いずれにしても、2匹とも「うちの子」になりました。

 さて、猫を飼ったことのない人に質問です。

 飼い猫のイメージってどんな感じですか?

 私がそれまで抱いていたイメージは、

「縁側でおばあちゃんとひなたぼっこ」

とか、

「こたつのすそに丸くなってお昼寝」

とか、いずれにしても、人の生活に溶け込みながらも猫は猫で自由にしていて、“手がかからないもの”だと思っていました。

 ところが―――

(当時チェキにハマり、無理やりパフィと写真を撮ったらこんな顔…)

 猫が来て1週間。

 まず朝の3時から猫の運動会が始まります。
 兄弟猫なんかではないし、別々の環境で育った大人の猫が2匹。
 しかもメス猫が、気が強くて強くて……。

 実家は2階建ての一軒家で、階段を下から上へ、上から下へ、朝の3時に猫2匹がものすごい勢いで駆け回るのです。

 鈴のついた首輪をつけたので、まぁ、チリチリチリチリうるさいこと!
 家族4人ともこの1週間は完全に寝不足でした。

 お腹がすけば当然、「エサをくれ~」とばかりにウロウロするし、戸を開けてほしいとか、何かやってほしいことがあると、人間がやってほしくないこと(スピーカーで爪を研ぐとか)をするし、手がかかりっぱなしでした。

 オス猫のグロウは犬みたいな猫で、体も筋肉質でかっちりしており、「グロ!」と呼ぶと、走ってくるというかわいらしさ。

 顔については母曰く

「ビョンホンさんより鼻筋が通ってるわよ」

「……」

 ビョンホンさんというのは、当時、韓流ブームが起こった頃で、ヨン様に次ぐ人気の俳優、イ・ビョンホンさんのこと。
 母はビョンホンさんのファンだったんですね。

「鼻筋が通っている猫って……」と思いましたが、確かにグロウはなかなかイケメンでした。

 ただ、これは黒猫の宿命なのでしょうけど、写真を撮ってもどこが顔なのかよくわからない。
 残念……。

 一方、パフィの方は白黒というわかりやすい柄に加えて、なかなかのフォトジェニックでした。
 なぜか写真写りがめっちゃいい! 猫でこんなに違うのか、と思うほど。

 興味の対象も異なり、グロウはセミなど“乾きもの”が好きでした。
 パフィはヤモリとかトカゲなど、爬虫類をよく捕まえていました。

 猫は採った獲物を見せにくる習性があり、一度パフィが、トカゲをこたつのある部屋まで持ってきて放してしまい、人間がパニックになったことがありました。

 こんな感じで、猫2匹はぜんぜん違う性格でしたけれども、わが家の“かすがい”となっていったのです。

(つづく)

前の記事  社会人23-ある日わが家に猫が来た!

次の記事  社会人25-“ハク”を付けたくて資格を取りました

このエントリーをはてなブックマークに追加
コラム