ライフヒストリー

大学14-にわかフィールドワーカーで研究者気どり

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書き方コンサルタントのふじいみほです。

「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。

  *   *   *

大学3年生の時に行ったイランへの3週間の現地研修。

前半は提携校であるシーラーズ大学にお世話になり、ペルシャ語の授業を受け、イランの大学生と交流をしたり、郊外の遺跡や遊牧民、美術館などを見たりしました。

その後、シーラーズを離れてバスで移動し、砂漠の町でゾロアスター教が鳥葬をしたという丘や、農村の様子を見ながら、首都テヘランへ北上していきました。

私のゼミの先生でもあり、この研修の引率でもあるH教授の専門は社会学で、ご自身はフィールドワーカーでもあります。

フィールドワーカーとは、簡単に言うと、「学術対象とした地域を実際に訪れて、直接観察したり聞き取り調査をして研究する方法」がフィールドワークで、フィールドワーカーはそれをしている人、ということですね。

現地研修中に書いたノートの一部

H教授は、「こういうふうに記録していくんだよ」と、自分のノートやメモを見せながら、私たち学生に教えてくれました。

私たち学生はみんな真似をして、持ってきたノートにせっせと見たこと、聞いたこと、食べたものや感じたことをメモしていきました。

イラストも付け加えたりして、にわかフィールドワーカーを楽しんでいました。

普段の生活では日記はまったく書いていませんでしたが(みごとに3日坊主で終わる)、今でも旅行に行くと、何をしたか、何にいくらつかったか、見て食べてどうだったか、など毎日記録をつけるようにしています。

これは、あの時の名残なのかもしれません。

(つづく)

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