書き方コンサルタントのふじいみほです。
「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。
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入学した学部が、アジアのことを学ぶ国際関係学部だったため、第2外国語はアジアの言語から選ぶことになりました。
1学年200名で、言語の選択者数は、当時はだいたいこんな感じ。
中国語が断トツに多くて、毎年(といっても私でまだ4期)、ペルシャ語とベトナム語は最下位を競っていました。
中国語が多いのは就職を考えている人が多いから。
東南アジアの言語もそれに近かい理由だったり、たぶん、見聞きしたことがある国が多かったからでしょう。
当時はベトナム語は人気薄でしたが、数年後、ベトナムの国自体が経済的に活気を帯びてくると、選択者も増えていったそうです。
教授たちがけん制したにもかかわらず、アラビア語の選択者が多いのは、3年生の現地研修で、ピラミッドやナイル川を見ることができるから。
あと、真面目な理由として、アラビア語は国連の公用語になっている、というのもあります。
それにしても、なぜウルドゥー語の方がペルシャ語やベトナム語より人気があったのか?
単位が取りやすかったのかな???
さて、果たして私はどれを選んだのか。
私は消去法で選びました。(特にこれがやりたい! というのがなかったので)
3年生の時に現地研修があるとわかっていたので、できるだけ自分では行けないところがいい、と思っていました。
なので、ツアーなどで行ける中国・韓国・東南アジア、インドまでは選択肢から外れ、残るは中東。
語学をやるには少人数がいいので、アラビア語もパス。(先生同士の仲が良くなくて、使うテキストや辞書がバラバラ、というのも聞いてたので)
さらに選択肢が絞られて、ウルドゥー語とペルシャ語。
ウルドゥー語は主にパキスタンで国語として使われている言語です。ご存じの方はあまりいないのではないでしょうか?
なので、なぜウルドゥー語の方がペルシャ語より選択者が多かったのか、本当に不思議です。
きっと先生がよかったのでしょう。
で、私は何を選んだかというと、、、
私は天邪鬼なので、選択者が少ないペルシャ語を選びました。
ペルシャ語がなぜそこまで選択者が少ないのか?
おそらく、イランの公用語だからだと思います。
この年の前年にやっとイラン・イラク戦争が停戦になったばかりですからね。
実際、その影響で、まだペルシャ語の現地研修ではイランには行くことができていませんでした。
先輩たちは、ウルドゥー語の人たちと一緒にパキスタンに研修に行っていたのです。(ウルドゥー語とペルシャ語は言語的にも地理的にも近い)
イランと聞くと、「危ない」「大丈夫なの?」という印象が先立ちますが、ペルシャと聞けば「何やら素敵そう」「千夜一夜物語の世界!」と一気に煌びやかなおとぎの世界を連想します。
不思議なものです。
(つづく)
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