ライフヒストリー

大学2-単位を落としてでも見に行きたいピラミッド

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書き方コンサルタントのふじいみほです。

「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。

  *   *   *

 前回は部活の話で終わってしまいましたが、私は決して空手をするために大学に行ったのではありません。

 かといって、「絶対、これをやるぞ!」などという固い決意みたいなものもなかったのですが、入った学部がちょっと面白い学部だったので、楽しみにはしていました。

 私が高校を卒業して大学に入った年は、昭和が終わり平成になった年でした。
 元号とはあまり関係がないとは思いますが、ちょうどその頃、“国際関係”という言葉(学問?)が流行ってまして、あちこちの大学で「国際関係学部」というのができていました。

 どの大学もたいていは欧米の国際関係を対象としたものでしたが、私が入学した大東文化大学と亜細亜大学は、アジア色を色濃く打ち出していました。

(ちなみに、当時は、大東も亜細亜も箱根駅伝のレギュラー校で、どの大学に入れるんだろうか……と思いながらテレビの駅伝中継を見ていました)

 

 その2校、どんなふうにアジア色が強かったかというと、最もわかりやすいのは第2外国語で学ぶ言語でしょう。

 大学では、第1外国語としてたいていは英語があり、第2外国語として、英語以外の言語を選択します。(今はどうなんでしょうね?)

 欧米を対象とした国際関係学部や他学部の人たちの場合は、第2外国語で、フランス語やドイツ語を学ぶことが多いようです。

 ところが、私が入った学部では、第2外国語の選択肢はこんな感じでした。

・中国語
・韓国語
・ベトナム語
・タイ語
・インドネシア語
・ヒンディー語
・ウルドゥー語
・ペルシャ語
・アラビア語

 改めて書くと、なんかすごいですね。

 どんな学部だ!?って感じですが、ともかくも、東アジアから西はアラビア圏までを対象とした何かを学ぶ学部でした。(よくわかっていなかったし、けっこう自由でした)

 選択する言語は学校が始まってから選びました。

 先生方の説明や先輩たちの経験談を聞いて選ぶのですが、アラビア語の先生たちは、

「アラビア語は難しくて単位を落とすから、選択するのをやめなさい」

と言いますし、選択者が少ない言語の先輩は

「この言語を選択するとこんないいことがあるよ~」

とアピールしていました。今思えばけっこうユニークでしたね。

 さて、私はいったいどの言語を選択したのでしょうか? お楽しみに!

(つづく)

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