ライフヒストリー

大学4-“東洋のフランス語”

このエントリーをはてなブックマークに追加

書き方コンサルタントのふじいみほです。

「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。

  *   *   *

国際関係学部に入り、第2外国語でペルシャ語を選んだ私。
ペルシャ語を選択するのは、決して悪い選択ではないと思いました。

なぜなら、講師陣は、大先生を筆頭にした見事な師弟関係ができており、講師間で意見の相違などはなく、学びやすい環境でした。(アラビア語みたいに、テキストが違う、とかないし)
ちょっと怖いけど、ネイティブの講師もいました。

また、誰が言ったのかは知りませんが、ペルシャ語は「東洋のフランス語」と言われるというなんとも甘美な形容。(私もかなりミーハー……)

そして、たいていの人には読めない右から書いていくアラビア文字!
「素敵!!」……と思ってしまったんです。

高校生の時に『崖の館』という小説を読み、そのシリーズにはまりました。
物語の主人公は、ドイツ語で日記を書いていて、ほかの人は内容がわからなかった、というくだりがあり、「ほかの人にわからない言葉」という部分にすごく惹かれました。

実際に使っていたペルシャ語の辞書
実際に使っていたペルシャ語の辞書

よく「ミミズが這ったような文字」と言われるアラビア文字ですが、漢字が苦手な私としては、4万もの漢字を覚える中国語より、ペルシャ語で使われる32文字のアラビア文字の方がよっぽどマシに思えました。

ということで、

  • 自分ではなかなか行けない場所 (インドより西)
  • ほかの人に読めない文字、しかもたった32文字(アラビア文字)
  • 東洋のフランス語(なんかよくわからないけど、響きがいい!)
  • 先生方もよさそう

こんな理由でペルシャ語を選んだのです。

まぁ、「ほかの人に読めない文字」なんてかっこよさそうですけど、最初は自分も読めないですからね。(^_^;)
単語を調べるのも一苦労です。

しばらくは、「“好きこそものの上手なれ”だから、ペルシャ語を好きになろう!」と思って勉強してました。

で、やっぱりペルシャ語を選択してよかった! ということが起こります。

(つづく)

前の記事  大学3-天邪鬼な私が選んだ第2外国語は……

次の記事  大学5-フィールドワーカーH教授に学ぶ

このエントリーをはてなブックマークに追加
コラム