「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。
書くことや言葉との関わり、転職あれこれを書いていますが、「こんなヘンなところがあるんだ!」というのも面白がっていただければ幸いです。
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会社では、絨毯の仕入れで年に2回、社長と奥様がイランに行きます。
彼らがイランに行くときは、たいてい1ヶ月間かけて行き、その間会社には私ひとりです。
もくもくと事務仕事だけするならいいのですが、ショールームなのでたまにはお客様も来るし、取引先から突然、
「今度のセールスの写真を撮るから絨毯持ってきて!」
と言われたり、輸出業務もあるので書類を作成して商工会議所に行って証明もらって、さらにビザをもらいに某大使館に行ったり。
これまた毎回、緊張しまくりの1ヶ月間でした。
まぁ、振り返れば、どれも仕事なので、やるのは当たり前なんですけどね。
当時は若くて青かったので、日に日に会社への不満が募ってきてしまいました。
なんとか2年半という職歴だけ作って退職。
大変な会社でしたが、その分学ぶことも多く、パソコン、タイプライター、経理、貿易事務、販売、商社の販売会や展示会などなど、あの頃経験したことは、その後かなり役に立ちました。ありがたいことです。
あ、絨毯の話をまったく書きませんでしたが、ペルシャ絨毯は本当に美しくて、実用的な美術品です。
使いながら価値が上がっていくものはそうそうありません。
絨毯の話は、またどこかで書きますね。
(つづく)
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