「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。
書くことや言葉との関わり、転職あれこれを書いていますが、「こんなヘンなところがあるんだ!」というのも面白がっていただければ幸いです。
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さて、ありがたく就職させていただいた社員ひとりの絨毯の会社でしたが、今振り返れば、私が勝手な思い込みをして、社長さんとの雰囲気を固いものにしていたような気がします。
きちんとコミュニケーションをとろうとしていなかったのでしょうね。
たくさんのことを学ばせていただいたにもかかわらず、不満が募り、結局2年半で退職してしまいました。
ただ、その会社にいた時に得たものは、仕事のことだけではありませんでした。
この時がきっかけで、その後20年以上もファンをするアーティストと出会うことになるのです。
一応、小さいながらもショールームだったので、営業時間中は有線放送でBGMを流していました。
そして、店舗の営業時間が終わり、社長さんがいない日は、有線放送J-POPに変えて残業をしていました。
チャンネルによるのかもしれませんが、一定の期間、だいたい同じ曲が流れているようでした。
当時は税理士さんに提出する資料がデジタルデータではなく、試験のマークシート用紙のようなものに鉛筆で書いていました。
1行入れ忘れたり削除したりすると、その後の行をすべてずらして書き直さなければならず、そうなった時はかなりショックを受けましたね。
J-POPを聴きながら、そんな残業をしていました。
何度も流れる楽曲の中に気になる曲が出てきて、調べたところ、SIAM SHADEというバンドの『曇りのち晴れ』という曲でした。
それまでエレキギターの音はあまり好きではなかったのですが、この曲の間奏で流れるギターはすごくよかったんですよね(このあたり語彙が乏しくてすみません……)。
歌詞も、仕事でやられている私を応援してくれるような内容で、元気をもらいました。
「曇りのち雨でも 雨のち曇りでも いつかは青空に晴れるさ」
「曇りのち晴れでも 晴れのち曇りでも 幸せは君の胸が決める
そぅ だから 周りの目に惑わされないで輝いてくれ『誰よりも眩しく』」
このバンドの最大のヒット曲は、実はこれより前に出た『1/3の純情な感情』なので、私はかなりずれたタイミングでファンになったみたいです。
ともかくも、有線放送で聴いた曲をきっかけに、SIAM SHADEにぐんぐんのめり込んでいき、仕事帰りにCDショップをめぐる日々が続いたのでした。
(つづく)
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