ライフヒストリー

社会人20-ベンチャー企業の波に乗る

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「過去と未来をつなぐライフヒストリー」と題して、私の半生を辿っています。

書くことや言葉との関わり、転職あれこれを書いていますが、「こんなヘンなところがあるんだ!」というのも面白がっていただければ幸いです。

  *   *   *

 パソコンソフトの販売代理店は、本部が営業停止になってしまい、強制的に終了。

 その後しばらくして、アルバイト先の会社が、社員に登用してくれたので、ありがたく採用してもらうことにしました。

 2年足らずの販売代理店で、

「どうやら自分は、N先輩みたいにうまくいかないみたいだな」

とうっすら気づき、

「会社員として地道にやる方が収入になるみたい」

と思ったのでした。

 私がアルバイトとして入社した当初は、本社が大阪にあり、東京のオフィスはコンサルタントのお兄さんがひとりだけ、という状態でした。

 それが、1年間であっという間に社員が10名以上に増え、会社もいつの間にか東京が本社になっていました。
 支店も名古屋が増えて、毎年10人ずつ人が増えていくような感じ。

 まさにベンチャー企業という様相でした。

 私の仕事は、初めはコンサルタントのアシスタント業務をしていたのですが、会社が大きくなるにつれて、総務・人事・経理を行う管理部門ができて、そちらに異動になりました。

 会社が右肩上がりの間は、本当に毎年人が増えていき、最大で60名ほどまでいったと思います。

(イメージ)

 同じ会社にいるのに、10名足らずの状態と、60名のそこそこ大所帯ではまったく仕事が変わってきます。

「社員10名の時と同じ考え方をしていては、いけないんだな」

と、ある時ふと気づきました。

 一平社員ではありますが、会社の流れに乗っていかないと、気持ちが付いていかず、不満ばかりになってしまいます。
 しかし、自分の意思とは関係なく、会社の環境が毎年変わるので、これについていくのは容易なことではありません。

 それは経営者である社長も、少なからず似たようなことがあります。
 社長自身が会社を動かしており、自分で作った組織なのですが、今度はその組織のせいで、動きにくくなってしまったり、組織を無視した動きをして社員の混乱を招いたり、ということが起こるのです。

 会社は大きくしたい、でも、自分の好きなように仕事も社員も動かしたい。
 このあたりは、中小企業経営者のジレンマなのかもしれません。

(つづく)

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